はちどり（Hummingbird）は、

北アメリカ大陸北部、南アメリカ南西部、カリブ諸島に生息する体重2～20gの鳥類の中で

最も体の小さな鳥です。毎秒約55回から最高80回の高速で羽ばたき、人間から見ると空中で静止しているかのように見えるホバリング飛翔を行います。

　

羽ばたく音が、人間の耳には蜂の羽音のように聞こえるので、日本では「蜂鳥」と名づけられ（残念ながら日本には生息していません。）

英語でも蜂の羽音を表すハミングから”Hummingbird"と呼ばれています。　

　

花の蜜を主食とし、花の蜜を吸うための嘴は、細長い形状をしています。

ホバリング飛翔で空中に静止しながら花の中に嘴をさしこんで蜜を吸うという

独特な食事のとり方も特徴の一つ。

　

高速飛行やホバリングといった運行指示に必要な視覚が進化し、

側面と正面の空間認識能力が高い。頭や目を動かすことが出来る範囲が大きいため視野が広く、視覚的にも方向や方角を非常に敏感に感じ取ることができます。

　

横からの突風にも、扇状に広げた尾翼の面積と方向をさまざまに変化させ、

主翼の振り幅を増やすことで、ホバリングを維持できます。

　

体が小さく代謝も急速ですが、寿命は比較的長く平均3～5年。野生の寿命の最長記録は、12年です。哺乳類で最小の種チビトガリネズミは、2年以上生きるのは稀です。

​